瀬戸内の海を望む、開放感あふれる競輪場
岡山県玉野市。穏やかな瀬戸内海に面した港町に、
全国でも珍しい「海を望む競輪場」――玉野競輪場があります。
開設は1950年。70年以上の歴史を誇る老舗競輪場ですが、
2022年の大規模リニューアルによって、まるで“新時代のバンク”として生まれ変わりました。
現在は、KEIRIN HOTEL 10(ケイリンホテルテン)を併設し、
競輪・観光・宿泊が一体化した複合型施設として注目を集めています。
まさに「泊まれる競輪場」。全国でも他に例を見ないユニークなスタイルです。
新時代の競輪体験:KEIRIN HOTEL 10
玉野競輪場の象徴的存在が「KEIRIN HOTEL 10」。
スタンドとホテルが一体化しており、なんと客室からバンクが一望できます。
窓の向こうで繰り広げられるスピード戦を見ながらくつろぐという、まさに“競輪好きの夢の宿”。
また、ホテル内にはレストランやバー、スパ施設も完備。
観戦を目的に訪れるファンだけでなく、
観光客やビジネス客も宿泊する新しい観光スポットとして人気を集めています。
競輪のイメージを覆す“スタイリッシュな観戦スタイル”――
玉野競輪場は、まさに時代の先を行く競輪場といえるでしょう。
バンクの特徴:海風が戦略を左右する400mバンク
玉野競輪場のバンクは1周400mのオーソドックスなサイズ。
直線距離は56.0メートルと平均的ですが、最大の特徴は“風”。
海に面しているため、瀬戸内の潮風がレース展開を変えることがあります。
バックストレッチでは追い風、ホーム側では向かい風となるケースが多く、
逃げ切りが難しくなる一方で、捲りや差しが決まりやすい展開が多く見られます。
コーナーのカント(傾斜)はやや浅く、
スピードを保ちながらも技術的なコントロールが求められるバンク構造。
そのため、脚力だけでなく「位置取り」「風読み」といった戦略性が試されるコースです。
名物レース:「瀬戸の王子」たちが集うGⅢ・瀬戸の王子杯争奪戦
玉野競輪場といえば、毎年春に開催されるGⅢ「瀬戸の王子杯争奪戦」。
地元岡山をはじめ、中国・四国地区のトップ選手が集う人気シリーズです。
「瀬戸の王子」とは、瀬戸内海の温和な気候を象徴する名称。
その名の通り、穏やかな気候の中で繰り広げられる激しいレースは、
ファンにとって春の風物詩となっています。
開催期間中は地元グルメの屋台やイベントも充実し、
特に玉野名物「たまの温玉めし」や「瀬戸内レモンサワー」などが人気。
観光客も多く訪れ、競輪場全体が“お祭りムード”に包まれます。
立地とアクセス:岡山・広島からも好アクセス
玉野競輪場は、岡山市の南部に位置し、アクセスも非常に便利です。
JR宇野線「宇野駅」から無料送迎バスで約5分
岡山市中心部から車で約40分
瀬戸中央自動車道「児島IC」から約25分
また、近隣には宇野港や直島行フェリーターミナルがあり、
「アートの島・直島観光+競輪観戦」の組み合わせも大人気。
近年では観光客が立ち寄る“新しいエンタメスポット”としても注目を浴びています。
施設の魅力:リゾート感と快適性を兼ね備えた空間
玉野競輪場のリニューアル後のスタンドは、開放感とデザイン性が抜群。
ガラス張りの観覧席からは瀬戸内海が広がり、レースと絶景を同時に楽しめます。
屋外テラス席やラウンジエリアも設けられており、
ファンはもちろん、デートや観光目的でも楽しめる雰囲気です。
食事面でも地元グルメが豊富。
海鮮丼や瀬戸内うどん、地元のクラフトビールなどが人気で、
“競輪+グルメ+リゾート”という新しい観戦スタイルを体感できます。
レース傾向:風と駆け引きが勝負を分ける戦略型バンク
玉野競輪場のレース傾向を一言で表すなら「風読みのバンク」。
瀬戸内特有の風が、逃げ・捲り・差しの展開に大きく関与します。
データ的には差し・捲りが決まりやすい傾向。
特にバック追い風で勢いに乗った捲りは破壊力があり、
終盤一気に順位が入れ替わることも少なくありません。
一方、風の弱い日やナイター開催時には、逃げが決まりやすくなるケースも。
コンディションによって傾向が変わるため、ファンにとっては予想のしがいがある競輪場です。
ナイター開催「玉野ミッドナイト」──静寂とスピードの融合
玉野競輪場では、近年ナイター・ミッドナイト開催も増えています。
照明に照らされたバンクと、瀬戸内の夜景が織りなす光景は幻想的。
特に「チャリロト杯」などオンライン観戦向けのシリーズも人気上昇中です。
昼はリゾート、夜はナイトレース――
一日中楽しめるのが玉野競輪場の魅力です。
地元スターとファンの絆
玉野競輪場は、地元・岡山支部の選手たちにとって“ホームバンク”。
特に地元の若手選手が積極的に走る姿が印象的で、観客の声援にも熱が入ります。
また、初心者向けの「KEIRIN教室」や、子ども向けイベントも開催されており、
“家族で楽しめる競輪場”としての一面もあります。
スタイリッシュな見た目ながら、温かみのある空気感――
それこそが玉野競輪場の魅力です。
瀬戸内の風土と融合する新たな競輪文化
玉野競輪場の魅力は、単なるスポーツ施設を超えた「地域文化の拠点」であること。
リニューアル以降は観光業との連携も進み、
“アート・グルメ・リゾート・競輪”を掛け合わせた地域発信が活発化しています。
海と山に囲まれた温暖な気候、地元の人々の温かさ、
そして新しい競輪の楽しみ方――
玉野競輪場は、まさに“瀬戸内スタイルの競輪文化”を体現しています。
まとめ:瀬戸内の風を感じる新世代バンク
玉野競輪場は、リニューアルによって“競輪×観光×リゾート”が融合した革新的なバンク。
海風を読み、戦略を駆使して勝負するレースは、他の競輪場では味わえない独特のスリルがあります。
美しいロケーションと快適な施設、そして地元ファンの温かい声援。
玉野競輪場は、まさに“未来の競輪の形”を示す存在です。
競輪ファンはもちろん、観光客や初心者にもおすすめ。
一度訪れれば、あなたも「瀬戸内の風とスピードの魅力」に惹き込まれることでしょう。
まとめポイント
岡山県玉野市にある海沿いの競輪場(1950年開設)
2022年リニューアルでホテル併設「泊まれる競輪場」に進化
バンクは400mで風の影響大、差し・捲りが有利
名物レースはGⅢ「瀬戸の王子杯争奪戦」
観光・グルメ・ナイトレースと多彩な魅力



