新年の競輪はここから始まる――鳳凰賞典レースという特別なG3
年が明け、正月ムードがまだ色濃く残る1月4日。競輪ファンにとって「本格始動」を告げる開催が、立川競輪場で行われるG3「鳳凰賞典レース」だ。グランプリの興奮が冷めやらぬ中で迎えるこの一戦は、単なるG3以上の意味を持つ。
鳳凰賞典レースは、古くから“新年の勢力図を占う開催”として知られてきた。ここで好走した選手が、その年のG1・G2戦線で主役級の活躍を見せるケースも少なくない。ファンにとっては、年初から競輪の流れをつかむための重要な開催であり、選手にとっても「一年のスタートをどう切るか」を左右する大舞台だ。
本記事では、2026年1月4日から開催される立川競輪G3「鳳凰賞典レース」について、立川バンクの特徴、レースの傾向、優勝争いの構図、そして予想・考察のポイントをコラム風にじっくりと掘り下げていく。出場選手が出揃う前段階でも読み応えのある、“考え方重視”の展望記事としてお届けしたい。
立川競輪場とはどんなバンクか?――鳳凰賞典を読み解く土台
400mバンクの中でもクセが少ない立川
立川競輪場は1周400m。全国にある400mバンクの中でも、比較的オーソドックスで「力が出やすい」と言われる競走路だ。直線はやや長めで、カント(傾斜)も極端ではない。そのため、極端な逃げ有利・追い込み一辺倒といった偏りが出にくい。
言い換えれば、
純粋な脚力
ライン戦での判断力
仕掛けのタイミング
こうした“競輪の総合力”が結果に反映されやすいバンクだと言える。
冬の立川特有のポイント
1月初旬の立川は、冬特有の空気の乾燥と寒さが影響する。風は比較的穏やかな日が多いものの、気温が低く、先行選手にとっては想像以上に脚に負担がかかるケースがある。
そのため鳳凰賞典では、
先行一本で押し切るレース
番手が絶好展開を得るレース
直線勝負で鋭く差し込むレース
これらがバランスよく出現する傾向にある。特定の脚質に決め打ちするのではなく、「展開に応じた柔軟な予想」が求められるのが、この開催の難しさであり、面白さでもある。
鳳凰賞典レースの位置づけ――なぜ注目度が高いのか
新年初G3というブランド
鳳凰賞典レースが持つ最大の特徴は、「新年最初のG3」であるという点だ。選手たちは前年末のグランプリを経て、短いオフを挟み、この開催を迎える。
ここで重要なのは、
年末の好調を維持している選手
年末は不完全燃焼だったが、立て直してきた選手
新年に向けて調整を重ね、状態を一段階上げてきた選手
こうした“コンディションの差”が、通常のG3以上に結果へ直結しやすいことだ。
ベテランと若手の交錯
鳳凰賞典は、S級上位常連のベテランと、勢いある若手が同じ土俵でぶつかる舞台でもある。ベテランにとっては「経験と立ち回り」で存在感を示したい一戦。一方、若手にとっては「今年は俺の年だ」とアピールする絶好の機会だ。
この世代間のぶつかり合いが、レースを一層ドラマチックなものにしてくれる。
優勝争いの基本構図――誰が主役になるのか
※ここでは具体的な出場選手名を断定せず、鳳凰賞典レースで毎年見られる“典型的な構図”をもとに考察する。
本命候補:S級S班・S級上位常連クラス
やはりシリーズの中心となるのは、
グランプリ出場経験者
S級S班、もしくはそれに準ずる実績を持つ選手
こうした選手は、
ラインの厚み
番手・先行・自在すべてをこなす総合力
大舞台での勝ち方を知っている経験
を兼ね備えている。立川のような“力が出るバンク”では、素直に評価を下げる理由は少ない。
対抗格:地元・関東勢
立川競輪といえば、やはり関東勢の存在感は無視できない。地元地区の選手は、
バンクの感覚
冬場の走り方
ファンの後押し
といった面でアドバンテージを持つ。特に番手戦や三番手からの差し脚は、シリーズ後半になるほど冴えてくるケースが多い。
伏兵:若手先行型・勢いのある選手
鳳凰賞典レースでは、若手の先行型がシリーズ序盤で大きなインパクトを残すことがある。理由はシンプルで、
「年明け一発目で気持ちが前に出ている」
からだ。多少の無理駆けでも踏み切る思い切りの良さが、波乱を演出する。
立川G3を予想するうえでの重要ポイント
① 初日・2日目のライン形成を重視
鳳凰賞典レースでは、初日・2日目のライン構成が非常に重要だ。年明け直後ということもあり、
同地区ラインがどこまで結束するのか
主導権を取りに行く選手は誰か
を見極めることで、シリーズ全体の流れが見えてくる。
② 準決勝の仕掛けタイミング
立川は準決勝で“脚を使わされる”展開になりやすい。準決勝で無理に踏まされた選手は、決勝で甘くなる可能性がある。そのため、
「準決勝を楽に勝ち上がった選手」
は、決勝での信頼度が一段上がる。
③ 決勝はラインの長さと番手重視
決勝戦は、ラインの長さと番手選手の位置取りが最大のカギを握る。立川の直線は長めなため、
番手差し
三番手からの伸び
が決まりやすい。逃げ切り一辺倒ではなく、ライン全体を見た予想が必要だ。
鳳凰賞典レースは“一年を占う鏡”
過去を振り返ると、鳳凰賞典レースで好走した選手が、その年のG1戦線でも活躍するケースは枚挙にいとまがない。逆に、ここで精彩を欠いた選手が、その後立て直しに苦労することもある。
つまりこの開催は、
「結果以上に内容が重要」
なレースなのだ。先行してどこまで粘れたのか、番手からどんな判断をしたのか。着順だけでなく、走りの中身を見ることで、その選手の2026年の行方が見えてくる。
まとめ:2026年の競輪を占う重要な一戦
立川競輪G3「鳳凰賞典レース」は、単なる年明けの一開催ではない。2026年の競輪界を読み解くための、極めて重要なヒントが詰まったシリーズだ。
立川という力が出るバンク
新年初G3という特別な舞台
ベテランと若手が交錯する構図
これらが絡み合い、毎年ドラマが生まれる。
ぜひ本記事を参考に、
初日の気配
準決勝の内容
決勝のライン構成
をじっくりと見極めながら、鳳凰賞典レースを楽しんでほしい。2026年最初のG3、その勝者が誰になるのか――答えは、立川バンクの上に描かれる。




口コミ一覧 皆様から寄せられたクチコミです。